反動

夏の雨じとじと。切り抜かれたメロンが乗ったかき氷。メロンがいくつも軽快に転げ落ちる。花火専門店の、ちょっとお高い線香花火。口実に使って夏の思い出をお誘い。ポリゴンウェイヴ。梅田ナイトフィーバー。今日は日清カップヌードル宇多田ヒカルの曲はなんだっけ、キープトライン?いや、キスアンクライ。

 

占いに行った。7年後の仕事運は強運で、きっと昇進していると言う。いまの運勢を知りたかった。だがしかし仕事運を占ってもらっている際に結婚運が向上している話をされた。仕事に影響するくらいはっきり濃く出てるそう。財源を預けたり、守るべきものがうまれると"先生"は言う。

 

結婚はまあ、その時の稼ぎとタイミングとお相手との感覚がぴしゃりと合えばというぐらいで。高校生ぐらいのおれは早婚がよくて、大人になってからのおれはまともな恋愛をしていなくて。いまのおれは占いの先生に言われてもなお人生で最もその意欲がない。まだしいたけ占い読んで一喜一憂してるほうが人生たのしい。

 

占いは好きだ。星座占いがとくに。当たる占いはもっと好きだ。嫌なことが書いてある占いは読むと凹むが好きだ。最悪のシチュエーションを想像しておけば、そのハードルを下回って来た時に"なんだ、平気じゃん"と思えるから。"なんだ、平気じゃん"と"やればできるじゃん"で人生やってる。

 

反動が来ている。環境を変えてから生産性がフリーフォールした。生産しているといえば毎日の自分の食事くらい。夏でも揚げ物はするし、一汁三菜だって可能になってきた。それだけでじゅうぶんはなまるではあるが、他にやるべきこと/やりたいことの山がそびえ立っている。選定しなければいけない。

 

人生、取捨選択が多すぎる。キャリア、環境、趣味、嗜好、習慣、人付き合い。これらがほとんどリセットされそうなくらいの変革がいま自分の中で起きている気がしている。洗車機のなかでまるごと洗われている感じで。このあいだ、まさに人がまるっと洗われたように変化した物語を書いた。あれがおれにとっても一つの分岐点だった。ここを出た先、ここからまた三か月でどう生まれ変わるか。どう生まれ変わってやるのか。

 

ここ三か月、予想以上につかれたしんどいというだけの話を往生際悪く1000字ほどずるずる引っ張ってはよなよなこの文章を打ち込んだ。生産性ワンナップ。やればできるじゃん。20分3000円の占いはもういいやと思いながら、700円の星座占いの本を開いて眠りにつくことにする。