日記(1121-1226)

11月21日日曜日

文フリの準備デイ。仲間と新宿のドンキ、IKEA世界堂に行った。世界堂建築学生のころお世話になった場所。スチボが懐かしい。もう来ることはないと踏んでいたからポイントカードは財布から抜いてしまっていた。たまたま通った上階の、額縁フロアが圧巻であった。

店を出て作業場(仲間の家)に向かうため、レンタサイクルにはじめて乗る。久しぶりに自転車に乗ったこともあってか甲州街道をすいすいと駆け抜けていくのは心底爽快であった。ほぼ徹夜だったので栄養ドリンクを飲んで闘魂注入。夜まで頭をつかい、再び新宿に繰り出しては豚骨ラーメンをものすごい勢いで食らって解散。

 

11月22日月曜日

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aikoファン主催の展示会『あの子の夢』に参加した。春の初めごろ、aikoが好きな友だちから「本を作らない?」と声が掛かり、二つ返事で承諾した。二人とも酔っぱらいながらの決めごとだった。その発案から本格的に腰を上げたのは半年後の秋口からであり、正直原稿が揃うまで何度も頓挫しかけた企画であった。どんなに小さくても本を制作することは容易ではないことを痛感したのと同時に、作ってよかったという想いも終えてから込み上げてきた。一緒に本を作った仲間は当日はじめて会ったのにはじめてじゃない感じがして、すぐ近くにいないことが悔しかった。また同じ時間を過ごしたい。

 

11月23日火曜日

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絶好の天気。モノレールに揺られながら『文と生活』を引っ提げて文フリ会場へ向かう。初めて参加した文学フリマという空間は異質そのもので、自らが文学と信じるものを各々が携えて集まっていた。その出店者の誇りにマスクの下でにまにましながらブースを見て回った。抑えめに買ったが戦利品は多め。文活関東メンバーで打ち上げをしたあと、最後に相棒と寿司屋に足を運び、カウンター席で互いを労った。お酒がよわいのに冷酒を分け合ってくれたのを忘れない。三か月走りきった。

 

11月25日木曜日

夜中。藤井風『青春病』のメイキング映像をみていたら泣いてしまった。自分でもよくわからなかった。ただただ綺麗で、穢れのない映像だった。藤井風、どうかいい大人にだけ囲まれて自分が満足いく活動をしてほしい。いつかライブにもいきたい。来年いく。

『文と生活』と『どんな形をしていても』の発送準備をする。埃が入らないよう梱包し、一人ひとりに宛名を書く。バナナマンのラジオが面白すぎて宛名を書く手が震えるのを抑えたこと、一生忘れないと思う。

 

11月26日金曜日

金曜日なので(?)マックに寄る。念願の倍えびフィレオをテイクアウト。霜降り明星せいやトークライブを配信で観る。ゲストはミキ昴生と最近推しているヒコロヒー。休みの日だったからトークライブを開いたというせいやのストイックすぎる思考回路が面白い。

 

11月27日土曜日

五島夕夏さんの個展『いばしょ』に行く。いちばん辛かった時から通っているので好きになってからもう3年くらいになる。いつもほがらかに迎えてくれるのがうれしいし、なにより作品がブレない。寂しそうなのにつよがりだったり、珍妙だから愛おしかったり。今回もお気に入りの子と逢えたので届くのがいまからたのしみ。

 

11月28日日曜日

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原点回帰のスパゲッティ・アラビアータ。絶対的おいしさ。落合務シェフが云う「何も見なくても作れるようになる」状態に着々と近づいている気がしている。おいしさを噛み締めた。「岡田を追え!」の岡ちゃんゲスト回のラランドサーヤのラジオがあまりに面白くて、芋づる式にラランドのラジオを再生リストに加えた。また一つ、好きなラジオがふえてしまった。

 

11月29日月曜日

幼なじみと大好きなステーキ屋さんにゆく。すさまじい量のおろしにんにくが掛かった450gの肉をあっというまに平らげる。公務員試験に合格したと言うので会計を持った。その後は地元に戻って居酒屋へ。最近はとにかくレバーの焼鳥に嵌っていて、品書きに記されていようものならかならず注文してしまう。たくさん食べた日。

 

11月30日火曜日

残業して後輩に技術的なことを教えた。人に教えられるぐらいやってきたんだなという実感を抱きながら帰路につく。今日のハイボール、人生でいちばんうまかった。

 

12月3日金曜日

友だちとzoom飲み会。遠方の友だちの顔を見れるのはとてもよい。変わっていく人と変わらない人がいて、変わることが必ずしも良いことではなくて。焦りなどさらさらないが変化による驚きの対処に困ることはある。こと友人における人付き合いでいえば、いつもと変わらないことを共有しながら、それでいて絶えず変化することは受容し、手ばなしで共に喜ぶことが大事なのかな。

 

12月5日日曜日

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きのこのアーリオ・オーリオをつくる。塩味がほどよく効いていてうまい。しめじと椎茸は食感がよく、個人的にマスト食材。次回はマッシュルームを投入したい。

 

12月6日月曜日

帰りの電車で気づいたら項垂れていた。首が上がらない。こころがなくなっていた。aikoと文フリの企画を走り終え、からだがもぬけの殻になった。燃え尽きてしまったし、これ以上なにもできる気がしない。にもかかわらず本業の仕事量は減らない。明らかに自分のキャパシティを超えたところを彷徨っていた。長い間。

大阪で催された梅田サイファー出演の配信ライブがあったので帰宅してそれを観た。40分程度のライブなため、MCはほとんど挟まずに絶え間なくラップが続く。最後の曲、コロナ禍で生まれた『いつかまた』はラップで格好つけている男たち全員が肩を組んで笑顔で歌う。その曲のKZのバースで、KZが差し出した手にKennyDoesが手を振り下ろし力強く手を握った。センターカメラが捉えた画角のちょうど真ん中に二人の手が映る。繋がれた手はあまりにも熱情がこもっていて、みた瞬間、崩壊したように涙が溢れてしまった。なによりライブ中はずっとおちゃらけているKennyDoesが熱いKZのリリックに応えるように握ったという事実が、よわよわの自分が泣くには十分すぎる理由だった。観てよかった。

 

12月12日日曜日-13日月曜日

大切な友人のもとへ行く。日本酒とおつまみを持参して。おいしいごちそうを用意してもらい、炬燵に入りながら飲食をくりかえして悠然と過ごす。ずっとうれしくて、ずっとたのしい。この時間のために人生のあれこれをがんばっていると思うほかならない。

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宿泊し、朝ごはんも頂いた。こんなにもやさしいけんちん汁を食したことがない。帰る頃にはこころがまあるく、みちみちてしまった。こんな安堵はひさかたぶりで、帰りのバスで熟睡した。またこういう時間を過ごすために自分の生活に戻る。がんばる。がんばれる。

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12月14日火曜日

aikoが結婚した。ここ最近でいちばん声が出た。家でよかった。aikoが結婚するまで結婚してほしくなかったのが本音だったが、こんなにもうれしいとは思わなんだ。祝福のきもちでいっぱいになった。第一報をあいこめで知れたこと、iPhoneのシャッフル再生1曲目がbeatだったこと、aikoがこの人と結婚したいと心の底から思える人に出逢えたこと、全てがよい。おめでとうaiko

 

12月19日日曜日

M-1グランプリのライブビューイングにいく。家で観れるM-1をわざわざ劇場にまで来て観劇するお笑いファンしかいないから会場はわかりやすく熱気を帯びていた。漫才はもちろん、漫才以外の移動やせり上がり、敗退コメントなどでいちいち爆笑が起きていたし、終いにはどん兵衛のcmでとろサーモン久保田が一言オトすだけで会場は沸いていた。結果としては最も推していた錦鯉が優勝してよかった。もらい泣きしてしまったし、周りの観客も泣いていた。この感動と笑いをだれかと共有できるなんて最高の空間だった。来年もまたいきたい。

 

12月21日火曜日

仕事を済ませ、鈴木真海子のワンマンライブへ。プレミアムシートだったらしく入場もらくらく。ウェルカムドリンクとしてエビスビールを頂く。恵比寿なので。

chelmicoではデニムやつなぎを着ることが多いのに、今夜はクリスマスよろしく背中が大きく開いた真っ黒のワンピースでおめかししていた。美しいのにしゃべるとかわいさが溢れる。なんそれ。最強か。一たび歌えば心地良い。ひたむきに音を堪能した時間だった。Contactを聴けたのは本望。座りっぱなしのライブってはじめてかも。一足早いクリスマスプレゼントになった。

 

12月26日日曜日

来年やりたいことをぼんやりと考える。手書きで思考を書き出すのはひさしぶりで、その行為自体が精神にいい。年末の焦燥感はどうしても苦手だから流されずにすこしでも自分と向き合える時間があるとこう、心がやわらぐ。深夜の静寂が好きなのはあいもかわらず。