日記(0927-1003)

曜日

昨日の余韻がじんわりつづいて一日穏やかに過ごす。先週一週間、TVerキングオブコント2015-2017が配信されていたが見逃してしまった。今週は2018-2020が配信されている。まだ最高の離婚も観てないのに2018年大会をながら観で再生。思い出した。ファイナルステージでチョコプラがスベりすぎて逆におもしかった年だ。さらばの二本目もみたかった。就寝前、腱鞘炎かと思うほど右手首が痛いがパソコン開いてがんばって作業。

 

火曜日

昨夜4時まで寝れなくてパフォーマンスが悪かった。宣言解除に伴い10月からシフト制の出社を再開するとお達し。カンベンシテクレ。生活をこわしたくない。2か月間のリモートワークだから自炊もできていたであろうに。10月は自分がたもてるか心配。退勤したらすっかり遅くなってしまったので出来合いのもので済まそうとスーパーにゆく。炒めものくらいしよう。もやしを持って酒コーナーに向かうと今年も"金麦 濃いめのひととき"が売っていた。金麦ユーザーなら共感を得られると思うが、ふつうの金麦のほうが断然旨いということは、きまってのんだあとに思い出される一年越しの秋の記憶だ。

 

水曜日

「夜遅くまで作業してるからか、顔つきが変わってきたんじゃない」

ビデオ会議で社会二年目に飛んでくる上長の冗談で私は笑ってあげている。そうして腕をまくりもうひと頑張りするくらいには私はしごく単純な性格をしている。

麻雀アプリ、七対子であがれたのが興奮した。

 

木曜日

仕事のほかにも作業がある。喜ばしい状態なんだろうが忙殺されていることには変わらないので心持ちはよくない。へろへろな私を救ったのは仕込みだった。こんなに長時間キッチンに立ったのは久しぶりだ。深夜に叉焼をつくりだしても誰に何を言われることもない。ぽこぽこと浮いてくる泡は豚ブロック肉にぶつかり臭み消しの野菜をゆるやかにころがし、その音を聴いているとかたまったあたまがほぐれていくようだった。そのうえ私は流し元灯の光が好きだ。食材たちにスポットライトが当たったような、台所の上にだけ専念すればよい、というすこやかさがある。

f:id:yomo4431:20211003015427j:plain

”台所は狭くてしずかで居心地がよく、私は歪んだ陽気さで浮き立つ。”──江國香織 『とるにたらないものもの』 食器棚

 

金曜日

いちばん高揚する金曜日の夜。今日我が家に来るお客さんとかねてから行きたかった近所の酒屋にゆく。念願のVERTEREのビールと、日本酒"作 奏乃智"を購入。VERTEREはていねいな仕事をまるごとのんでいる気分。この飲みやすさで6%もあるのだから侮れないな。作は想像より甘さはなく、バランスの取れたキレ。二人でのみすぎてしまった。肴ばかりの6品をごちそうのようにたべてくれるその表情はつくりがいそのものだ。

 

土曜日

友人宅での作業日。それぞれの得意分野を活かした仕事ぶりはお互いに対するリスペクトみたいで感心しながら進める。ベローチェのフードメニューはかなり美味い。友だちが差し入れてくれたビアードパパも美味い。日が暮れキングオブコントが始まった。そのまま友人宅で中華の出前を頼み観賞することに。空気階段、文句なしだった。男性ブランコとザ・マミィが同点になった時点で、もう優勝への花道ができていた。うるとらブギーズニッポンの社長もよかった。コントは観るのにけっこう頭をつかう。一日中、"頭をつかう"と"食べる"をくりかえした日だった。帰る道すがら、「あー生きてるな」と感じて、マスクの下そのまま独り言ちた。

帰宅してからしもふりチューブの"これの名前なんでしょうクイズ"を観て爆笑した。未知のものに対して名前を当てるゲームの楽しさは私も知っている。すこし前に中学の同級生と集まり、オールしたテンションでイントロドンクイズを2時間もした時の感覚を思い出した。このたぐいのゲームは途中から問題に正答することより、いかに面白いことを言えるかというゲームに変わってくる点が最高なのだ。思い返せばつまらなくてくだらない答えばかりで、取るに足らない時間であることにはまちがいない。ただ、瞬時に理解可能なわかりやすいおもしろさについて、親しい人と一緒にあれこれ思考を巡らせる時間が人生にはひつようである、ということもまたまちがいない。ほんとうによく笑った日。

 

日曜日

あまりの自分の要領の悪さと、明日が月曜日であるというおもいおもい現実に、すこし堕ちてしまった。今週が山場だからふんばる。晩飯の焼きうどんがおいしかった。あれほど何を入れても許されるメニューはそうそうない。楽であるゆえ、今週何回もつくってしまいそう。