日記(0920-0926)

月曜日

昼過ぎに起きるわ頭痛はひどいわで、かんかん照り絶好調な気候と反比例するように体調が悪かった。それでも動かないと私は滅びてしまう。今日の外出の目的は、一週間分の買い出しとゲオへのDVD返却と、それともう一つ、チャイティーのシロップ調達だった。隣駅においしいチャイティーのシロップを売っているおみせがあると先日友人と話したのだが、店名を忘れてしまった。そのとき話を聞きながらスマホで調べた履歴を遡ってみたが目当ての情報には辿り着けなかった。しかしなんといっても体調が悪いので隣駅に向かう体力もなく、近所で済ませたい思いが私のなかで勝ち星をあげた。スーパーと雑貨屋でもとを探してみて、最悪、ただのミルクティーを飲もう。そう決めてマンションのエントランスを出ると、昨夜見た点棒がまだ落っこちていた(最近麻雀にハマっていたので遭遇したときは胸が熱くなった)。帰宅した時にはもう落ちていなかった。落とし主、見つかったのだろうか。

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けっきょく私が手に入れたのは、チャイティーでもなければミルクティーでもなくのむヨーグルトだった。秋の空すぎる。安い値段だからか、水っぽかった。明治の開発部がこれを飲んだらのむヨーグルトの概念がひっくり返ると思うほどに。

寝るときカーテンを開いたら、月があった。満月に近い、あかるい月。眼鏡は取っているから輪郭はぼやけている。実家の部屋は北向きだったので月が見えることなんてなかった。それどころか大通り沿いに面しているため車の走行音で寝れたもんじゃなく、夜はほとんど締め切りだった。ここは車の音もぜんぜんしない。ねやすいと思った瞬間、すとんと眠りに落ちた。

 

火曜日

仕事で詰まっていた所が解決し、道がひらけた。残業時間はあいかわらず減らせない。だが、今晩は梨が冷えている。梨を剥くなんて何年ぶりだっただろう。あきづきはあまかった。甘美という言葉をたべれるとしたらこういう味のことをいうはずだ。酸味がほとんどかんじられない梨に感動した。就寝前、冷蔵庫を開けると古くなった大根と目が合ったので明日は大根のみそしるをつくることに決めた。麻雀は牌の名前を言えるようになった。

 

水曜日

残業に目をつぶれば仕事の調子がいい。難航しても粘って考ているうちに解に辿り着けている。しいたけ占いが「今週は粘ると吉」みたいなことを言ってたけどこういうこと?22時に退勤したら「飛ばしすぎないようにね」と上司から連絡が来た。成長できるチャンスとあなたから直々に伺っていたので私はここまでアクセルを踏んでいたのだが。

会社のコーチングでおばちゃんと一時間話し、その後は母親とテレビ電話で晩酌をした。頭がかるい。私はちゃんと人を欲している。人と話すことの重要性を痛感。

 

木曜日

限界だ。やっぱりチャイティーが飲みたい。もう一度履歴を遡ってくまなく探すとインスタのアカウントが載っていた。どうやら姉妹店に瓶詰めのチャイベースがあるらしい!全私が小躍りした。今日、手に入れねば。

シャワーを浴びて髪をセットしたらまだそこまで伸びてないと思って美容院の予約をキャンセルした。寝起きじゃないのに寝起きみたいな声が出て、絶対寝坊だと思われたと感じた。吉祥寺に向かう。すこし前にも訪れた時から思っていたが、おみせが充実しているから歩いているだけで心がはずむ街だ。お目当てのおみせは一歩足を踏み入れれば別世界のよう。コンセプトは spice & herb の館らしい。営業中かどうかも判別できないほど、しずかな佇まいをしていた。チャイベースの瓶は250mlと500mlの2サイズがある。250mlの瓶しか並んでいなかったのでそれをレジに持っていった。

「つい先ほど500mlの瓶も入荷したんですよ」

広いカウンターの横を見やると、たしかにたったいま届いたかのように500mlの瓶が並んでいた。店員さんの言葉に偽りはない。迷わず500mlの瓶を購入した。タイミングがいい現象にひかれやすい。倍の容量で300円近くしか変わらないなんて存続できるのだろうか。不安だ。レジ横のカフェオレベースをみて、また来ますと店員さんに視線を送った。

 

金曜日

ワクチン接種1回目。手際のよいお姉さまに注射していただき、接種そのものは瞬間的に終わった。直後から腕の痛みを感じる。今日は精のつくたべものをたべたい。帰りしなステーキが思い浮かんだ。スーパーに陳列されているステーキ肉はどれも500円を超えていて、ひいては今日の私が思い浮かべるステーキのサイズは700円ほどするものであった。私は買うことができなく、隣の200円ばかりの砂肝を手にとる。その砂肝で二品をつくった。家計にも精神にもやさしい結果となった。

 

土曜日

笑ってしまうほど腕が痛い。今から二回目の接種が恐ろしい。体が闘っていると思うと、しかし心も頑張らねばと奮起する。美容院に行った。ミートソースをつくった。カットは気に入らなかったがミートソースはおいしくつくれた。食後一息ついたところでしっかり発熱していることに気づく。37.6度。おまけに月一回の文活メンバーとの会議中、天井から水が漏れ始めた。踏んだり蹴ったり。あまりの出来事と高熱でハイになっているからか、爆笑した。「その状況で笑えるのすごい」といわれてしまった。会議が終わってから水の勢いが弱まり、直に業者が到着。とても丁寧な対応をしてくれた。慌ただしい一日。

 

日曜日

水族館に行った。フウセンウオという魚が愛らしく、また一種推しの魚が増えた。一緒に行った人はマイワシの群れに見惚れていた。だれかと水族館や美術館に行くたびに思うこと。さかなや作品を観賞する時間は人それぞれだけど、それがほとんど同じペースになる人というのは稀有なそんざいだ。

肌寒く、あたたかみを感じた日だった。