日記(1004-1010)

月曜日

道。Time。虹色バス。久しぶりの出社が嫌すぎて朝から爆音宇多田ヒカルスタイルで出社。午後は健康診断で中抜けした。健康診断あるある。その日の体調が普通に悪い。ただ今日は去年の反省を活かして昼ごはんをしっかり食べた。採血が去年のおばさんより上手な人で安心する。夜はうまれてはじめてすき家のチー牛を食べることにした。テイクアウトの出来上がりを待つ私の、ガラス窓に映る姿。暗くてよく見えなかった。すき家の店員はお笑いコンビみたいな外人ふたりだった。

 

火曜日

朝の音楽はyonawoをチョイスした。バンドであることは知っているが、顔は知らない。どんな表情で歌うのかも知らないし、どんなふうにからだを揺らして演奏するのかも知らない。ただ、歌声ひとつで、ずっと好きになっているバンドだ。

オフィスに残されたのが私と同期になった。年齢までも一緒な同期というのは存在するだけでうれしい。久しぶりに直接顔を見たのでけっこう話し込んだ。転職の話になったが、弊社は福利厚生が充実している。だからいまのうちに資格いっぱい取って技術身につけておこうと鼓舞するも、彼はApexに夢中らしい。同期は恋人の待つ家に帰り、そこから4時間、オフィスに一人。帰宅したら0時を回っていた。帰りの電車で大きく足を組んだ。社会にたいする精一杯の抵抗のように。あからさまに態度がでかい人間のそれだった。

 

水曜日

仕事をしていたら一日が終わる。30代になるまでこれを続ければ自分を誇らしいと思ったりするのだろうか。あいにく私は20代のうちから仕事のほかにやりたいことがたくさんある。だからいまの日々は自分を摩耗している感覚だ。昨日、私が担当した仕事の質が悪かったので上司から「今後〇〇さんの下に人がつくことになってもこのクオリティでは任せられない」と言われた。それは今後私の下に人をつけて任せたいと言いたいのだろうか。同期の中でも頭一つ抜けている自覚はある。年齢を考えても成長株なんだろう。仕事と、余暇と。ちょうどよく釣り合うことのない、つまらないシーソーみたい。

 

木曜日

いい声ですよねと後輩に言われる。めっちゃ働いてません?とか、あんまり寝てないんじゃないんですか?とも言われた。近ごろは最後にオフィスを出るので、入退室の管理簿が自動的に私の出退勤簿になってしまう。22時過ぎに帰宅し、今日は早いと感じた。

 

金曜日

仕事でコーディングして、退勤したら文章を書いて、私はずっと生産しているんだな。それ自体はすこし誇らしい気もするし、自分のキャパシティの上限がちらちらみえてしまって情けない気もちにもなる。能力上げたい。

 

土曜日

掲示板にある工事の工程表によると今日はベランダが使えない日。しかし明らかに作業している様子が見られないので洗濯機を回すことにした。外は日がかんかんに照っていたから、こんな日に洗濯物を干さないのはお天道さまにたいする冒涜だ。そう思うといてもたってもいられなかった。バスタオル、光り輝いていてよい。暑い。

いちばん近いスーパーは17時にタイムセールをすると知り得た。フライパンから具材が溢れるほどの大盛り焼きうどんを生成してしまう。台所、かなり汚れた。短冊ベーコンが旨い。鈴木愛理の新曲MVがとてもよかった。

 

日曜日

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人間不信になるレベルの失恋をした。昼過ぎ、家の中に居たら気が狂いそうだったからあわてて外へ飛び出して散歩をする。ぎりぎり自分を保てたと思ったが、帰りにコンビニで豪遊して出前も頼んでビールを開けた。なにひとつおいしくなかった。涙が出そうで出ない。日本酒を飲んだら、1時間くらい意識がとぎれた。起きて小説を読んだらすこし涙をだせた。号泣はできなかった。悲しみより怒りが勝っているから涙が出なかったのだと思う。友だちと談笑して夜を乗り切った。